こんにちは、理学療法士の三好です!今回は病院勤務ではなかなか使いにくいピラティスエクササイズですが、その中でも臨床で使いやすいものを厳選して紹介します!
動画で説明するのでわかりやすい内容になっていると思います。運動療法のバリエーションに困っている方はぜひ臨床に活かしてみてください!
ピラティスエクササイズの臨床での使い方
弱い筋肉、硬い筋肉がどこかをまず評価
担当している患者さんの弱い部位、硬い部位はどこなのかを評価してからエクササイズを選択していきましょう。
各エクササイズで強化できる筋肉、柔軟性を向上させる筋肉が決まっていますので、評価をしたらそこにエクササイズを当てはめていく形です。
評価、治療の流れの一つとして中殿筋が弱かったら中殿筋を強化するエクササイズを選択していくと思いますが、ピラティスエクササイズには目的が複数ありますので筋力低下、柔軟性低下している部位を複数評価しておいて評価にあったエクササイズを選択します。
臨床で使いやすいピラティスエクササイズ3選!
シングルレッグストレッチ
シングルレッグストレッチの効果
- 腹部の筋力強化
- 腸腰筋のストレッチ、筋力強化
- 体幹を安定させながら股関節を柔軟に使う事を促す
シングルレッグストレッチのポイント
- 股関節を屈曲、伸展させる時に骨盤が前傾、後傾しない事
- 体幹筋を効かせた状態で下肢の運動をする事で股関節周囲筋のストレッチ、強化をする事ができます
- 頸部を屈曲する際に骨盤が後傾しない事
- 後傾するということは腹横筋でなく、腹直筋を過度に使っている可能性があります。
- 骨盤はニュートラルを保ったまま行う事が基本です。
フロント&バック
フロント&バックの効果
- 中殿筋、腸腰筋、大殿筋の筋力強化
- ニュートラルで股関節を運動させる感覚の学習
- 立脚期での中殿筋の収縮を促したいときに有効
- 体幹の安定性向上
- 股関節周囲筋の機能不全の改善にとても効果的
フロント&バックのポイント
- 脇腹の下に空間を作って体幹のニュートラルポジションをキープ
- 股関節の運動時は骨盤の前傾、後傾が出ないように
- 前傾、後傾が伴わない範囲で行う事
- 難しい場合は、股関節の屈曲伸展運動をせず、外転運動のみから始める。
- 代償が出るということはそれだけ中殿筋が弱いということです。
- まずは中殿筋の強化から始めましょう。
アーティキュレティングショルダーブリッジ(ASブリッジ)
ASブリッジの効果
- 大殿筋の筋力強化、収縮感覚の再学習
- ハムストリングスの筋力強化
- 脊柱の柔軟性改善
- 体幹の筋力向上
ASブリッジのポイント
- 背骨を一つ一つ動かすことを意識させる事で脊柱の柔軟性向上に効果的
- 股関節を伸展するときに外転、外旋をしない事
- 体幹をあげるときに肩、首に力が入っていないこと
- 大殿筋の収縮を促したい時は足の裏で床を蹴ることを意識させて股関節伸展を促す
臨床で使いやすいピラティスエクササイズ まとめ
- まずは評価。担当患者さんの弱い部位、硬い部位はどこか?複数割り出す
- 評価に基づいて効果的なエクササイズを選択
- シングルレッグストレッチは腹部の筋力強化と腸腰筋の筋力強化、ストレッチ
- フロント&バックは股関節周囲筋の機能不全の改善、歩行に直結するエクササイズなのでおすすめ
- ASブリッジは大殿筋、ハムストリングスの強化、脊柱の柔軟性向上
ぜひ、日々の臨床に生かしてみてください!