理学療法

【動画解説付き】膝関節屈曲制限に関わる膝蓋下脂肪体の評価、治療・リリース方法!

三好 裕也

理学療法士・整体師・ピラティスインストラクター。藤沢市「Miyoshi整体サロン」代表。痛みやコリ、関節可動域改善が専門です^^ →さらに詳しいプロフィールはこちらをクリック

こんにちは、みよし(@yuyampt)です。

今回は、膝関節屈曲制限に関わる膝蓋下脂肪体の評価、治療方法を紹介します。

膝蓋下脂肪体は膝屈曲制限に関わる頻度がとても多いポイントです。

ここの評価、治療ができるか、できないかで屈曲制限を改善できるできないが大きく左右されると思います。

膝蓋下脂肪体の評価、治療はあまりしていなかったな、、、と感じた場合は参考にしてみてください^^

僕がいつもやっていて結果の出ている方法を紹介します!

膝関節屈曲制限に関わる膝蓋下脂肪体の評価、治療、リリース方法を動画で解説!

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膝蓋下脂肪体の評価手順

安静臥位で評価

安静臥位で膝蓋下脂肪体を触診したら、左右差の硬さをチェックしてみてください。

膝OAの方の場合、かなりの頻度で硬くなっているので、患側の方が膝蓋下脂肪体が全然硬いのが確認できると思います。

軽度膝屈曲位が触診しやすい

こんな感じで枕を入れてあげて、軽度屈曲位にすると膝関節が緩み、膝蓋下脂肪体が適度に張ってくれるので触診しやすいですよ。

パテラ下部かつ膝蓋靱帯の深層を触診

こいつは膝蓋靱帯。脂肪体はこのさらに深層にあります。

標準解剖学第2版より引用

膝蓋靱帯の奥をつまむ感じです。

膝関節最終域でも触診、左右差の確認

患側が膝関節最終域までいったら、健側も同じ位置まで持っていきます。

ここで左右差をチェック。

膝蓋下脂肪体の硬さをみてみてください。

本当に膝蓋下脂肪体が硬いかどうかがわかりやすくなって、ROM制限に関与しているか予想しやすくなるので、左右差を比較するのがとても大事だと思ってます。

最終域で張ってくるかどうか

最終域で脂肪体が張ってくるかどうかのチェックは触診しながら屈曲位に持っていってください。

脛骨回旋可動域はどうか

脛骨の回旋可動域のチェックも忘れず。

回旋可動域をみておくと、大腿骨と脛骨間の組織の硬さのチェックができます。

脂肪体だけでなく、内外側の側副靱帯、膝蓋支帯、膝蓋靱帯などの組織のチェックにもつながります。

よく動かしてあげると、評価と同時にこれらの組織の柔軟性を改善する治療にもなりますよ。

膝蓋下脂肪体の治療・リリース方法

左右差を比較しながら動かしていく

左右の硬さを比較しながら健側の硬さに患側を近づけていくイメージで動かしていくと良いと思います。

健側と同様に動けるようにしてあげれば屈曲ROMの改善につなげることができると思います。

時間は5分程度

時間はそんなに必要ないです。

僕の場合、いつも5分程度リリースしたら改善できています。

コツは脂肪体をしっかりと持つことと、指先で脂肪体の硬い部位の表面を触っていってあげることです。

この辺は感覚になってくるので文字だけだと説明しにくいw

膝蓋靱帯の奥を持って左右に動かすように

脂肪体は膝蓋靱帯の奥にあります。

こんな感じで掴むようにします。

掴んだら左右に動かしていきます。ゆっくり動かしてもいいし、細かく動かしてあげてもいい。

僕の場合は、脂肪体の硬さや部位によって動かし方を変えています。

健側と同様に柔軟になるのを目標に

目標は健側と同様に動くようにしてあげること。

左右差がないところまでリリースできたら、脂肪体が原因の制限なら確実に屈曲制限は改善します。

治療が終わったら再評価を忘れず!

最終域での抵抗感の変化をチェック

最終域での抵抗感が柔軟になったかどうかチェックします。

だいたいリリースをした後は、抵抗感がカチッとしたものからビヨーンて伸びるような感覚に変わります。

ここまでできたらしっかりとリリースできた証拠です。

可動域が広がったか

ゴニオメーターでROMが広がったかどうか確認しておきましょ。

僕の場合、だいたいリリースした後はROMが5-10度くらい広がります。

健側と比較してどうか

抵抗感、ROMを健側と比較してみてください。

例えば、健側がスッと抵抗感なくROM140度まで曲がる。

患側はROM135度でから140度間でやや抵抗感が強まる。

脂肪体を触ると最終域でやや硬さが健側と比較して硬い場合。

まだ脂肪体の柔軟性を改善する必要があるかもしれません。

こんな感じで抵抗感や組織の硬さを大事にして評価していくのが僕のやり方です。

最後に

今回は膝蓋下脂肪体の評価、治療について紹介してみました。

僕は最近、膝OAで両側UKAでOPE前にROM制限が屈曲80度だった方を140度まで改善することができました。

膝蓋下脂肪体の他にもROM制限に関わるポイントはたくさんありますので、他の動画、記事でも大事なところを紹介していきたいと思います。

他の記事、動画もよろしくお願いします^^

それではまた明日〜!

ご訪問ありがとうございます!

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三好 裕也

理学療法士・整体師・ピラティスインストラクター。藤沢市「Miyoshi整体サロン」代表。痛みやコリ、関節可動域改善が専門です^^ →さらに詳しいプロフィールはこちらをクリック

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