理学療法士の三好です^^患者さんに筋力の低下があったら、とりあえず筋トレをさせて筋力アップをさせよう!と考える人は結構いるんじゃないでしょうか?筋トレも大事ですが、その前にあることをやっておくだけで筋トレに時間をかけなくても筋力がスッと改善してしまうことがよくあります。
今回は筋トレ以外で筋力をアップさせる方法を書きましたので、筋力が弱いからまずは筋トレだ!って臨床で考えていた方はぜひチェックして見てください^^
筋力低下の原因
廃用症候群による筋萎縮
筋萎縮によって筋力低下している方は結構いると思います。ただ、肥満の方とかでない限り、立位、歩行をするのにはものすごい筋力が必要になるわけではありません。実際、筋量はそこまで少なくないのに力が発揮できていない人が多いです。これには認知機能等、脳や感覚の問題も原因として考えられますが、筋肉にフォーカスして考えたときに一つのポイントがあります。
拮抗筋の短縮、繊維化
例えば、膝の伸展で考えると主動作筋は大腿四頭筋、拮抗筋はハムストリングスになります。大腿四頭筋の筋力は十分でも、ハムストリングスに短縮や線維化があるとそれが伸展するときの抵抗となって大腿四頭筋の筋出力は低下します。筋量がしっかりあっても筋力を発揮できない状態になってしまうことがよくあります。
筋トレ以外で筋力をアップさせる!
主動作筋と拮抗する筋や組織の硬さを軽減してあげることがポイントになります。
筋力低下、筋出力低下があるから筋トレをしてもらおう!ではなく、まず拮抗筋や組織に硬さがあるかどうかチェックして硬さがあればそこをまず緩めてあげる。方法は、リリースやストレッチで良いと思います。リリースやストレッチのポイントは他の記事で書いていますのでそちらをチェックしてみてください。
単純にこれをするだけで筋トレをしなくても筋出力は上がることが多いです。患者さんにもよく身体が動かしやすくなった!と言っていただけることがほとんどです。抵抗となっている拮抗筋や組織の硬さを除いてあげて、主動作筋が働きやすい環境を作ってあげましょう。