理学療法

【膝のこわばりの原因】パテラ周囲の組織への治療をすることで、膝のこわばり・つっぱり感・屈伸運動の行いにくさが改善できる!

三好 裕也

日本の理学療法士・ピラティスインストラクター。藤沢市の整体ピラティスサロン「Miyoshi整体サロン」を運営。YouTube登録者8万人突破! →さらに詳しいプロフィールはこちらをクリック

こんにちは、理学療法士の三好です。今回は臨床でよく聞く訴えである、膝のこわばり、歩き始めの違和感、つっぱり感といった問題を解決する方法を紹介します!同じような症状のある患者さんを担当されている方はぜひ臨床で活かしてみてください!

 

膝のこわばりの原因

 

 

膝周囲の結合組織の繊維化が主な原因

 

結合組織のコラーゲンが不動により増生し、膝周囲が硬くなることによってこわばりが生じます。

 

 

膝周囲の脂肪組織の繊維化

 

膝OAの方に特に多いんですが、膝周囲の脂肪組織が硬くなっていることにより循環不全が起き、痛みやこわばりを感じやすい状態になっています。

 

長時間座っていた後や、寝て起きたばかりの時は脂肪組織が硬くなっていることによりこわばりやつっぱり感を感じます。

 

循環不全により疼痛閾値が低下しているので、少しの刺激で痛みを感じやすい状態でもあります。

 

膝周囲の皮膚の繊維化

 

膝周囲の皮膚の繊維化により硬くなっていることでこわばりや、つっぱり感を感じている事も考えられます。

 

膝に痛みがあったり、手術後で動かす事が減ると膝周囲の皮膚が硬くなります。皮膚自体の硬さもそうですし、皮膚と皮下組織の滑走不全によっても皮膚が動きにくくなるため、こわばりや、つっぱり感に繋がります。

 

皮膚や、皮下組織の硬さ、滑走不全を改善する事が大事です。

 

皮下組織の滑走不全

 

皮下組織の滑走不全も膝周囲の動きが悪くなる一つの要因となります。

 

 

膝周囲の筋・筋膜の繊維化

 

膝周囲筋の硬さによっても膝のこわばり、つっぱり感に繋がります。

 

特に膝OAの方の場合、外側広筋や腸脛靱帯に硬さが生じていてつっぱり感を訴える事が多いです。このあたりに硬さや短縮があると、膝の屈伸運動時につっぱり感、伸張痛、短縮痛が生じます。

 

筋繊維自体が短縮している事もありますし、筋膜の繊維化による場合もあります。どちらも併発している事も多いです。ストレッチやリリースをする事で改善していきます。

 

膝のこわばりの治療方法

 

 

温熱療法

ホットパック

ホットパックで膝周囲を温めます。


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  • 時間 15分
  • 対象 脂肪組織、皮膚、浅層の筋、筋膜

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結合組織のリリース

 

筋膜リリース

 

 

脂肪組織のリリース

 

動画で解説

 

パテラ周囲の脂肪組織をリリースしよう。しっかりとほぐれるまでリリースしていく事。

 

左右差もチェックして、健側と同様に柔軟になるように。パテラの動きも合わせてチェックして、可動性が悪ければモビライゼーションも行っていく。

 

皮膚のリリース

 

動画で解説

 

皮膚を軽くつまむようにして、皮下組織との癒着を剥がしていきます。

 

硬くなっている部分は、ほかの部位よりも動きが乏しいです。左右差も比べてみましょう。関節運動をした時に動きが乏しい箇所を探してみてください。

 

皮膚誘導の原則

 

関節運動

 

結合組織の柔軟性を改善したら、関節運動を行っていきます。膝を実際に動かした時に組織が柔軟に滑走するようにするためです。

 

関節運動を行う際に、組織を他動的に動かしながら運動を行うとより効果的です。

 

まとめ

 

  • 膝のこわばりの主な原因は結合組織の繊維化、循環不全
  • 循環不全の改善、結合組織の柔軟性改善が鍵となる
  • 結合組織の柔軟性を改善したら、関節運動を行い組織を動かしていく

 

お疲れ様でした!ぜひ、臨床に活かしてみてください!

 

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三好 裕也

日本の理学療法士・ピラティスインストラクター。藤沢市の整体ピラティスサロン「Miyoshi整体サロン」を運営。YouTube登録者8万人突破! →さらに詳しいプロフィールはこちらをクリック

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