【大殿筋の機能解剖、動作との関連詳細】大殿筋についての理解を深め、臨床での評価、治療アプローチに繋げよう!


こんにちは、理学療法士の三好です!今回のテーマは大殿筋の機能解剖、動作との関連についてです。

 

大殿筋の機能解剖について再確認して、動作とどのように結びつくのか考えることでより臨床の評価、治療アプローチを幅を広く、深くできるようにしてきましょう!

 

大殿筋が大事な理由

 

大殿筋の役割

 

大殿筋はヒトが進化する過程で発達したと言われ、歩行の際に股関節を伸展する事で体幹を直立位に保つことが可能となったと言われている。

 

大殿筋の筋力が低下すると、歩行における立脚初期に身体が前に倒れるのを避けようとする動作が見られ、これを大殿筋歩行と言います。

 

単一筋としては人体で最大の体積

 

筋力は筋肉のボリュームに比例しますので、人体で一番大きい単一筋の大殿筋は運動時に身体を支えるために大きな筋力を発揮するためとても重要です。

 

 

大殿筋の機能解剖

 

 

 

解剖学的特徴

 

大殿筋は、起始の違いによって上部線維、下部線維、浅層線維、深層線維に分かれます!

 

上部線維

 

起始:腸骨稜、上後腸骨棘、腰背腱膜、仙骨、尾骨

停止:腸脛靱帯

 

下部線維

 

起始 腸骨外面で後殿筋線の後方、仙結節靱帯、中殿筋の筋膜

停止 大腿骨殿筋粗面

支配神経 上部、下部ともに下殿神経(L4-S2)

 

浅層線維、深層線維

 

 

筋機能の特徴

 

  • 大腿骨を固定した状態では、骨盤の後傾に作用する。
  • 股関節伸展以外に、上部線維は主に外転に作用、下部線維は内転に作用
  • 中殿筋が股関節における左右方向の安定化に強く関与、大殿筋は前後方向の安定化に関与。

 

大殿筋の作用

 

 

筋連結

 

 

肢位別 筋活動

 

大殿筋の評価

 

大殿筋拘縮の評価

 

  1. 背臥位 股関節開排位
  2. 開排位から股関節内転

 

恥骨を通る垂線を検査側の膝が越えて内転できれば大殿筋拘縮なし。

股関節内旋は入れないこと。入れてしまうと梨状筋等の内旋筋に影響されやすくなる。

この検査手技は大殿筋のストレッチとしてもそのまま使えます!治療編で動画載せときます。

 

筋力評価

 

片脚ブリッジ

 

 

伏臥位での股関節伸展運動

 

伏臥位での股関節伸展運動を行わせて大殿筋の筋力を評価します。

 

この時、大殿筋だけでなく、中殿筋やハムストリングス、脊柱起立筋も同時に働きますので代償動作が出ていないかチェックを忘れず。

 

よくある代償動作

 

  • 骨盤前傾することで脊柱起立筋が働いている
  • 股関節外転運動により中殿筋を優位に働かせている

 

運動をさせるときに、骨盤をやや後傾位に意識させることでより大殿筋の活動を高める事ができます。

 

 

動作との関連

 

 

 

 

大殿筋の治療

 

 

大殿筋のストレッチ

 

 

 

筋力トレーニング

 

片脚ブリッジ

 

 

両脚ブリッジ

 

 

最後に

 

大殿筋は人体の中で一番大きい単関節筋です。骨盤の安定、膝関節、足関節の負担を減らすためにもとても重要な筋肉になりますので、大殿筋の評価、治療を忘れず行い、硬さや筋力低下があるようであればアプローチを検討していきましょう!