【変形性膝関節症】他関節へのアプローチの前に膝関節の問題を解決する重要性


こんにちは、三好です。僕は理学療法士6年目で変形性膝関節症の方を数多く担当してきました。今ではだいたい週2回の外来通院で、変形性膝関節症の方の痛みなどの問題を解決できるようになっています。

 

先日に下記のTweetをしました。

 

膝OAにはやっぱり膝周囲の筋力アップが大事

膝周囲の筋力が無ければ膝関節を固めて安定させようとする

足関節、股関節が代償する

膝、足、股関節の可動域制限が生じる

運動学習され、改善しにくい状態になる

周囲の関節からのアプローチ方法もあるけど、膝周囲筋のトレーニングがやっぱ大事

 

膝OAの治療として、他関節からのアプローチも大事です。ですが他関節からのアプローチばかりに目が言ってしまい、膝関節の問題が残っている状態ではいけません。今回は、多関節へのアプローチの前に膝関節の問題を改善することの重要性を解説していきます。

 

他関節へのアプローチの前に膝関節の問題を改善することの重要性

 

 

MIYOSHI

結論から言うと、

  • 膝関節のROMをまず改善すること
  • 膝関節の筋力を十分にすること
  • 膝関節周囲筋の筋力がないと歩容は変わらない

 

順にみていきます。

 

膝関節のROMをまず改善すること

 

膝関節のROMをまず改善することが最優先です。

 

膝関節のROMをまず改善しないと歩容を変えることが難しくなります。ROM制限がある状態では運動連鎖の影響で足部、骨盤、体幹に影響を与え歩容が変わってしまいます。膝関節のROM制限を各動作が行える程度に十分な状態にすることが最低限必要です。

 

特に伸展制限が大事です。

 

ROM制限でも特に膝伸展制限を改善することが大事です。屈曲角度に関しては歩行中はそこまで必要になりませんが、伸展に関しては0度を獲得していないとIC時の膝関節の安定が得られなくなります。0度になることで関節と関節がはまり込むのと、ACL、PCLが絡むことで安定性が得られます。

 

伸展が0度獲得できていないと荷重がかかる際に膝関節が不安定な状態になりますので、安定させるために周囲の筋を過剰に使う必要が出てきます。それが痛みの原因につながっている事が多いです。

 

膝関節周囲筋の筋力を十分にすること

 

膝周囲筋の筋力を十分にすることがROM制限を改善するのと同程度大事です。

 

膝関節周囲筋の筋力、大腿四頭筋とハムストリングスの筋力が弱いと抗重力位で膝の屈伸運動が困難になります。結果として、膝関節を動かさず固めるようにして荷重をかける形になります。こうして、double knee actionが歩行時に出なくなります。

 

膝関節可動域制限の原因になる

 

筋力低下が膝関節伸展制限の原因になります。

 

膝関節を固めて屈伸運動の伴わない歩行を続ける事によって、ハムストリングス、膝窩筋、脂肪体などの組織が硬くなり制限となります。

 

まずは筋力低下を改善して、荷重下で膝の関節運動を行える状態にしてあげる事が大事です。

 

膝周囲筋の筋力がないと歩容が変わらない

 

膝周囲筋の筋力がないと歩容が改善しません。

 

膝の関節運動を荷重下で行う余裕がないからです。特に膝OAの方は肥満も合併している事が多く、自分の体重を片脚で十分に支える余裕がない事が多いです。

 

まずは膝関節周囲筋の筋力低下を改善してあげる事が大事です。

 

片脚立位、片脚スクワットが十分に行える事が理想

 

まずは片脚立位です。片脚立位保持が膝関節伸展位、軽度屈曲位で行える事。

 

片脚スクワットを行ってもらい、荷重下で膝関節の運動が行えるか確認しましょう。片脚スクワットが行えない程度の筋力では歩行時の膝関節の運動を行うことは困難です。筋力が不足しています。

 

こういった膝関節周囲の機能不全を十分に改善してから、他関節へのアプローチを検討する。もしくは、膝関節周囲へのアプローチをして機能不全を十分に改善する事をしつつ、少しの割合を他関節へのアプローチへ割いていくといった考え方が良いかと思います。

 

膝関節を学ぶのにおすすめの書籍

 

膝関節理学療法マネジメント

 

膝関節理学療法マネジメント−機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解くで学べば膝関節の治療だけでなく、他関節からの評価、治療アプローチも学ぶ事ができますのでおすすめです。評価、治療のレベルアップをしたい人はぜひ。