理学療法士の三好です^^
筋力の評価をするときにMMTを使う人は結構多いと思います。ただ、MMTで評価をするときに筋力が本当に3なの?2なの?って曖昧になっていたり、本当は2しかないのに3と評価してしまっている人が多いです。MMTの評価にまだ苦手意識のある方に今回はMMTの評価のポイントを紹介したいと思います^^
MMTの大まかな捉え方
- 1、2は筋力低下あり 弱い 基本動作に影響
- 3あれば自宅内の生活程度はできそう
- 4、5 日常生活程度は問題なし
認知機能や感覚機能等の問題を除いて、筋力だけで言えば、MMT3、抗重力位で関節の可動範囲を自分の力で動かすことが可能であれば基本動作や移動動作はある程度可能なんじゃないかと予想を立てます。さらに、立位歩行時に重要となる大腿四頭筋や大殿筋に関しては抵抗に打ち勝つ程度の筋力があれば監視〜自立レベルで動作が可能である可能性が高いです。
こんな感じで、大まかにMMTでの評価を捉えて、基本動作、ADLに繋げて考えていきます。
MMTで2なのか?3なのか?判断するときのポイント!
MMT2っていうのは、重力に打ち勝つことができずに補助が必要な程度の筋力しかない状態ということ。筋力としてはかなり弱い状態ですね。MMTが2程度の場合、その運動をするときに代償動作が出てきます。他の筋肉で補わないと運動ができない状態になります。
MMT3というのは、主動作筋以外の筋肉の代償動作がなく、運動が行える状態です。代償動作なしに運動が行えないのであれば、MMTは2になります。代償動作があるのか、ないのかを見極めることがMMT2なのか?3なのか?判断するときのポイントになります!
例えば、股関節の外転の評価をするとしたら、
- 背臥位で股関節を外転してもらう前に、まず他動可動域はどの程度なのか把握します。
- その可動範囲を自分の筋力で動かすことができるかを見ます。
- 運動をするときに代償動作があるかを見ます。
- 代償動作があったら、修正して代償動作なく行えるかどうかを見ます。
- 外転するときの代償動作は、股関節、膝関節の屈曲、股関節の外旋動作が多いです。
- 腸腰筋、大腿直筋、ハムストリングス、大殿筋あたりで代償しようとします。
- 代償動作なく運動可能であれば3、難しければ2と評価します。
だいたい、私の場合はこのような流れで評価しています。
ポイントは代償動作を見抜けるかどうかです!ここを見抜くのが一番難しいところだと思いますが、代償動作なく運動が行えているかどうか見るクセをつけて目を養っていきましょう!
代償動作を見るときのポイントは、ほかの記事や動画で紹介していこうと思います^^