病院で働いていると、首が痛いとか首から肩にかけて痛みがあってなかなか痛みが改善しないって方が結構多いです。私はそういった患者さんの痛みに対する悩みを運動を通して解決していく仕事をしています。今回は首の痛みで悩んでいる方に対して、その痛みの原因と治す方法を伝えていきたいと思います。
なぜ首が痛くなるのか?
色々原因はありますが、関節や神経の痛みに関しては運動で治すのは難しいので、病院で医師の診察を受けていただくことをおすすめします。関節や神経の痛みの場合、その痛みの部位自体を押しても筋肉に痛みを感じなかったり、手や指にしびれを感じることもあります。特に手や指にしびれを感じる場合、首から手までつながる神経に問題がある可能性があります。
こういった場合は、病院で診察を受けることをおすすめします。
関節や神経の痛み以外に、筋肉が原因で首に痛みを感じている方が多いです。筋肉が凝り固まると、筋肉についている血管が圧迫されて、血管を通る血液の流れが悪くなります。そうすると、警告のサインである痛みを感じさせる物質が分泌されます。
- 筋肉が硬くなる
- 血液の流れが悪くなる
- 痛みを感じさせる物質が分泌される
- 筋肉に痛みを感じるようになる
このような流れで首や肩、腰など身体の中で負担のかかりやすい部位は、筋肉が凝り固まって痛みを感じやすい状態になっています。
首の痛みの場合、どの筋肉が原因となるのか?
主に肩から首にかけてつながる筋肉が硬くなっている可能性が高いです。
首から肩の痛みに関連する筋肉
- 僧帽筋
- 肩甲挙筋
この二つの筋肉が主に硬くなりやすい筋肉になります。二つとも、首から肩甲骨にかけて繋がっていて、肩をすくめる時や腕をあげるときに働く筋肉です。
なんで筋肉が硬くなってしまうのかというと、筋肉は繊維のようになっていて、伸び縮みすることで関節や骨を動かす働きをしています。毎回柔軟に伸び縮みできていれば問題ないのですが、人それぞれ筋肉の使い方にクセがあります。
人によっては、首や肩周りの筋肉をギューっと無意識に力を入れ過ぎてしまっています。そうすると、筋肉が持続的に縮んでいる状態になります。これが続くと、筋肉についている血管が圧迫され続けて血液の流れが悪くなり痛みが出ます。筋肉自体は縮むように使うことがだんだん習慣になっていき通常よりも縮んでいる状態が当たり前になります。
そうすると、慢性的な首や肩のこり、痛みが出てきてしまいます。このような筋肉の使い方のクセには色々な要因があると思いますが、一つは生活習慣。例えば、パソコンで作業をする方は多いと思いますが、パソコンでキーボードを打つときに肩周りに無意識に力が入ってしまいやすい人は肩や首に痛みが出やすくなります。
あとは、性格も関係します。緊張しやすい人は、首や肩の筋肉を肩をすくめることで常に緊張させやすい傾向があります。そのため首や肩がこりやすくなります。緊張したあと、頭痛が出る方もいると思いますが、首や肩周りの筋肉がギューっと緊張して硬くなったために血管が圧迫されて、血液の流れが悪くなった結果、痛みを感じさせる物質が分泌されて頭痛を引き起こしているケースが多いです。
このように生活習慣や、性格等、いろいろなことが原因で筋肉のこりを引き起こしているのですが、筋肉のこりや痛みを治す運動は同じように効果がありますので大丈夫です!最終的には、筋肉の痛みを引き起こしやすい生活習慣を見直していく必要もありますが。
筋肉の痛みを引き起こす流れ
- 筋肉に力が入りすぎている、緊張させすぎている(パソコンやスマホ、悪い姿勢など)
- 血管が圧迫され、血液の流れが悪くなり、痛みを感じさせる物質が分泌される
- 首、肩の痛みが出てくる
- 習慣となっているので、首や肩は慢性的にこっている状態になる
首の痛みを治す方法
痛みを治す方法は動画で伝えて行きますね。