病院で働いていると、太ももの前に違和感がある人が結構多いイメージがあります。歩くときや体重を足に乗せたときに「太ももの前にツッパリ感」を感じて、普通に歩くことができないという人が多いです。そういう悩みを持った人たちに今回はその原因と解決方法を伝えていきたいと思います。
そして、その原因を知った理学療法士の方は今周りにいる人で太もものツッパリ感で悩んでいる方がいたらその人に治療をして改善させてあげてください。
この記事を読み終えた後、内容をしっかり実践していただければ太もものツッパリ感は解消する方向に向かいます。最後まで読んでしっかり実践してください。
なぜ、太ももの前が突っ張るのか?
なんで太ももの前が突っ張るんでしょうか?
骨?筋肉?皮膚?何が原因なんだろう?と悩んでいたと思いますが、原因は筋肉にある場合が多いです。太ももの前には大腿四頭筋という大きな筋肉がついています。この筋肉が硬くなっていたり、凝り固まっていてうまく動かないと膝の曲げ伸ばしがやりにくくなって、ツッパリ感を感じる原因となります。
筋肉は、ゴムのように伸び縮みして動きます。ほそーいゴムが集まって、一つの筋肉になっているイメージです。そのゴムが硬くなったり、細いゴム同士がくっついてしまったりするとゴムが伸び縮みしにくくなってしまいますよね?ツッパリ感を感じる筋肉は、このように筋肉が硬くなっていたり、、筋肉同士がくっついてしまっていてうまく伸び縮みできなくなっている可能性が高いです。
どうすれば太ももの前のツッパリ感を改善できるか?
では、どうすればいいのか??
方法は、3つです。
- マッサージ
- ストレッチ
- 運動
この3つをしっかりと実践することで、ツッパリ感は解消できます。太もものマッサージ、ストレッチ、運動の仕方はこれまでにもたくさん紹介されてきたと思いますが、試してみてもなかなか改善できななかった人もいると思います。なぜ、改善できないのか?
それは、やり方に問題がある可能性が高いです。マッサージやストレッチ、運動のやり方に問題があります。しっかりと問題となっている筋肉に効く方法でできていないから効果がでないんです。今回はその方法を細かくお伝えしようと思います。
太もものツッパリ感を解消する方法
その1
まずはマッサージです。
太ももの前の筋肉は4つに分かれています。名前は、大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋です。この4つの筋肉は隣り合っていて、筋肉と筋肉が重なっている部分がくっついている可能性があります。接着剤で貼り付けてしまったようなイメージです。その張り付いた筋肉同士を剥がしてあげる必要があります。
- 筋肉同士を引き剥がす
- 筋肉をほぐす
その2
次はストレッチです。
筋肉をほぐしたら、今度はしっかりと伸び縮みできる筋肉に戻していくためにストレッチをして伸びる力をつけてあげましょう。硬くなったゴムを柔らかくしてあげたので、今度は伸ばしてあげて徐々に伸びやすいゴムを作っていくイメージです。
ストレッチの方法は簡単。
よくあるうつ伏せで太ももの前を伸ばすストレッチです。大事なのは伸ばす時間。
最低でも30秒は伸ばしましょう。というのも、筋肉は最低でも20秒以上は伸ばさないとストレッチの効果がないと言われています。20秒だと人によって数え方がはやくてしっかり時間を取れていない人も出てくると思うので、30秒以上は伸ばしてください。1分まで行えば十分です。それ以上時間を伸ばしてもあまり効果は変わりません。
その3
最後は運動です。
運動はマッサージ、ストレッチをした大腿四頭筋をしっかり伸び縮みさせてあげる運動です。筋肉は基本的には力を入れるときに縮み、力を抜くときに伸びます。伸び縮みすることで関節を動かします。筋力トレーニングでよく、膝の曲げ伸ばしをする運動をやると思いますが、そのときには筋肉が伸び縮みすることで関節を動かしているんです。
マッサージやストレッチは筋肉自体が動いているのではなく、筋肉は受動的にほぐされたり、伸ばされたりしている状態です。それだけでもほぐしたり、伸ばしたりすることはできますが、最終的には筋肉自体が自分でしっかり動いて筋肉自身でほぐしていったり、伸び縮みして筋肉の本来の機能を取り戻していく必要があります。
そのために運動が必要になります。
運動のやり方も簡単です。
- 座って、膝を曲げ伸ばしする運動。
- スクワット
ポイントは、膝の前の筋肉をしっかりと伸び縮みさせるイメージを持ってやることです。
まとめ
太ももの前のツッパリ感を解消する方法まとめ
- マッサージは筋肉をしっかり引き剥がす、ほぐすように。
- ストレッチは30秒以上かけて。
- 運動は筋肉が伸び縮みするのをイメージして。
この3つをイメージして行うことがポイントです。
もし、やり方がわからなければ相談してください。私は千葉県野田市の病院で働いています。自分で改善するのが難しい場合、個別にみさせていただければ解消できる可能性もありますので、ぜひご相談ください。