理学療法

関節可動域制限の改善に必要な皮膚の基礎

三好 裕也

日本の理学療法士・ピラティスインストラクター。藤沢市の整体ピラティスサロン「Miyoshi整体サロン」を運営。YouTube登録者8万人突破! →さらに詳しいプロフィールはこちらをクリック

関節可動域制限を改善する時に重要になるのが、皮膚について理解することです。

 

僕はこの皮膚について理解できるようになってから関節可動域制限を改善できることが劇的に増えました。今回は、皮膚について解説していきます。

 

皮膚について理解する

 

 

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今回はこちら。

  • 皮膚の特徴
  • 皮膚の構造
  • 皮膚の伸張性

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順にみていきます。

 

皮膚の特徴

 

皮膚は、身体を保護する人体最大の臓器です。

 

皮膚の構造

 

関節可動域制限第2版から引用

 

[box class="yellow_box" title="皮膚の構造"]

3つに分かれます。

  • 表皮
  • 真皮
  • 皮下組織

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順に解説します。

 

表皮

 

表皮は皮膚の一番表層に位置する重層扁平上皮で、血管は分布しません。

表皮を主に構成するのはケラチノサイトです。ケラチノサイトは、角化細胞で14日かけて移動、分裂して最終的に皮膚の表層から剥がれていきます。

 

 

[aside type="normal"]

ケラチノサイト以外で重要な細胞としては、

  • ランゲルハンス細胞→免疫機能に関与
  • メルケル細胞→触覚に関与

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真皮

 

真皮は関節可動域制限に大きく関与するのでめちゃ大事です。

 

真皮は、表皮より深層に位置する結合組織で、神経や血管が豊富に存在します。真皮があることによって皮膚は弾性や伸縮性を持ちます。

 

逆に真皮が硬くなることによって、皮膚は伸び縮みしにくい状態になりますので関節可動域制限に関与しやすい組織と言えます。

 

皮下組織

 

皮下組織は疎性結合組織で、脂肪細胞を多く含みます。疎性結合組織は結合組織の中でも水や脂肪細胞を比較的多く含み、スポンジのような役割をする組織です。

 

皮下脂肪組織は、衝撃を和らげたり、防寒、エネルギーの貯蔵といった役割をします。

 

皮膚の伸張性

 

皮膚の伸張性は真皮と皮下組織の構造特性に由来するところが大きいです。そのため、関節可動域制限を改善するためには真皮と皮下組織へのアプローチが大事になります。

 

[aside type="normal"]

真皮と皮下組織は主に結合組織で構成されます。結合組織とは、コラーゲン線維とエラスチン繊維でできた伸張性、弾力性のある組織。結合組織があることによって組織は伸び縮みが可能になります。

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この結合組織であるコラーゲン繊維、エラスチン繊維が関節可動域制限を改善するためのカギとなりますので、ここについての理解を深めていくことが大事です。

 

まとめ

 

今回は、簡単に皮膚の基礎を解説しました。まとめると、

 

  • 皮膚は人体最大の臓器である
  • 皮膚は表皮、真皮、皮下組織(脂肪)に分かれる
  • 真皮、皮下組織は結合組織である
  • 結合組織は伸張性、弾性がありこれにより組織の伸び縮みが可能になる
  • 結合組織についての理解が関節可動域制限改善のためのカギとなる

 

皮膚についてはまだまだ大事な部分がありまして皮膚運動の特徴、原則を理解することでより関節可動域制限改善のスキルが高まります。

 

 

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三好 裕也

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