こんにちは、三好です。僕は理学療法士6年目で関節可動域制限のある患者さんは数えきれないほど担当させてもらいました。はじめの頃は可動域制限の改善が苦手でしたが、今では可動域制限の改善は得意分野で、患者さんに毎度喜んで頂いております。
先日に下記のTweetをしました。
癒着、滑走不全に関してですが、筋収縮をいれる事で改善する事が可能です。筋肉を掴んだ状態で関節運動を伴う筋収縮をいれると癒着が剥がれやすいです。徒手で癒着を剥がしにくい時に用いるといいです。関節可動域制限の改善に有効です。
— 三好 裕也 (@yuyampt) 2018年8月13日
[box class="blue_box"]癒着、滑走不全に関してですが、筋収縮をいれる事で改善する事が可能です。筋肉を掴んだ状態で関節運動を伴う筋収縮をいれると癒着が剥がれやすいです。徒手で癒着を剥がしにくい時に用いるといいです。関節可動域制限の改善に有効です。[/box]
癒着、滑走不全の改善をするときになかなか改善しにくいケースがあります。そのときに、筋収縮を利用すると、癒着が剥がれやすくなる事を多く経験していますので、今回は関節可動域制限に有効な筋収縮を利用した癒着、滑走不全の改善方法について解説していきます。
筋収縮を利用した癒着、滑走不全の改善方法
[voice icon="https://pt-beyourself.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_5819.jpg" name="MIYOSHI" type="l"]
結論から言うと、
- 筋収縮を利用する事で癒着の改善は可能
- 徒手で行うより効率的
- 可動域改善に有効
[/voice]
順に見ていきます。
筋収縮を利用する事で癒着・滑走不全の改善は可能
筋収縮を利用する事で癒着、滑走不全を改善する事は可能です。
本来であれば筋収縮をする事で、筋肉が隣接する組織と滑るように動きます。ただ、癒着してしまっていると組織同士がうまく滑らずに、個々に動けない状態になっています。
筋を掴みながら筋収縮をいれる
筋を掴みながら筋収縮をいれる事で癒着を剥がしていきます。特に硬い部位、癒着している部位を持った状態で筋収縮を入れるとその部位が滑るので圧迫した部位の癒着が剥がれてきます。動画で解説します。
徒手で行うより効果的
徒手で行うより効果的です。
徒手でリリースしたり、筋肉を動かしてあげることでも改善はできますが、筋収縮を利用したほうがはっきり言って楽です。筋肉を掴むだけでいいので。
また、筋収縮を伴った訓練になるので、関節可動域改善と合わせて神経筋促通にも繋がります。
硬い部位、癒着している部位を触診して明確にしておく事
癒着している部位を触診で明確にしておきましょう。
-
- [aside type="boader"]
-
- 筋肉と筋肉の間に触れて硬い部位を探します。
- 硬い部位を見つけたら、そこを掴む
- 関節運動で筋収縮を入れる
-
[/aside]
可動域制限の改善に有効
癒着を剥がすことは可動域制限の改善に有効です。
癒着は組織と組織の間がくっついている状態ですので、癒着している部位を剥がしてあげることで、滑走性が改善されて組織が個々に動きやすくなります。関節を動かしたときに組織がよく動くので骨と骨がより自由に動く事が可能になります。
膝関節伸展制限の場合
ハムストリングスの停止部や内側ハムストリングスと、外側ハムストリングスの接している部分を掴んだ状態で筋収縮を入れていきます。膝関節の屈伸運動をしてもらう事で筋肉が滑走するので癒着が剥がれていき、癒着が剥がれた部位はかなり動きが良くなるのを実感できると思います。
可動域だけでなく、筋収縮もしやすくなり関節運動自体が行いやすくなるの患者さんが感じてくれると思います。
筋収縮を利用して癒着、滑走不全を改善する際の注意点
痛みを伴うので程度に注意
癒着、滑走不全を改善する際には痛みを伴います。
そのため、患者さんやクライアントさんの痛みの訴えを聞きながら、無理せず行うようにしましょう。あんまり痛いと、患者さんがリハビリに来るの嫌になってしまいます。
関節可動域制限の改善方法の幅が広がりますのでぜひ試してみてください。