こんにちは、三好です。この記事を書いている僕は理学療法士歴6年。関節可動域の改善を得意として日々の臨床楽しんでいます。
先日に下記のTweetをしました。
【膝OA可動域改善】
パテラ上部の膝蓋上嚢、大腿四頭筋停止部のリリース、滑走性改善により可動域が改善する事が多い。
大腿四頭筋の筋間をよく動かしてあげる事と、その深層にある膝蓋上嚢をリリースする。
↓
膝屈曲時のパテラ上部の最終域での伸張感が改善される。— 三好 裕也 (@yuyampt) 2018年8月7日
本記事では『膝関節屈曲制限の原因となる膝蓋上嚢と大腿四頭筋停止部の硬さ、滑走不全の改善方法』を動画を交えながら解説していきます。
このポイントを押さえておくと、膝関節屈曲制限の改善をする時に評価のし忘れがなくなりますので、これを機に理解しておくと良いかなと思います。
膝蓋上嚢、大腿四頭筋停止部の滑走不全を改善する具体的方法
[voice icon="https://pt-beyourself.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_5819.jpg" name="MIYOSHI" type="l"]
結論から言うと、
- 膝蓋上嚢の位置の把握
- 大腿四頭筋の個別の触診技術
- リリースの方法
この3点だ大事です。
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順にみていきます。
膝蓋上嚢の位置の把握
パテラの上方で、大腿四頭筋腱の深層に位置しています。まずはこの位置を把握して膝蓋上嚢を触診する練習をしていきましょう。ポイントは、大腿四頭筋腱より深いところにあるという事です。
ここが制限となる場合、大腿四頭筋腱より深層が分厚くなっている感覚があります。左右差を比べて分厚く、硬くなっている感覚があったらリリースしていきましょう。
大腿四頭筋の個別の触診技術
大腿四頭筋を内側広筋、大腿直筋、外側広筋、中間広筋に分けて触診できるようにすることが大事です。分けて触診できるようにすることで、筋間の癒着、滑走不全を改善することができるようになります。筋一つ一つを分けて触れるようにしていきましょう。
リリースの方法
動画にて解説
手順
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- 筋肉一つ一つを触診できるように
- 筋間の硬さをチェック
- 筋間をリリース
- 筋肉を筋繊維に対して垂直に動かしてあげる
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膝蓋上嚢の硬さを改善する方法
[aside type="boader"]
- 膝蓋上嚢は深い位置にあるので大腿四頭筋腱の奥を掴むように
- 掴んだら引き上げるようにすること
- 左右に動かすこと
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膝関節屈曲制限のある患者さんを担当してたらぜひ評価、治療してみてください。
膝関節を学ぶのにおすすめの書籍
膝関節理学療法マネジメント
僕はこの膝関節理学療法マネジメント−機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解くで膝関節の評価、治療を学びました。この書籍を読めば、膝関節の評価、治療はもちろん、体幹、股関節、足関節からのアプローチ方法も学ぶことができます。膝関節の治療に他関節からのアプローチは不可欠です。この書籍があれば膝関節の評価、治療を数段階レベルアップできる事間違いなしです。