【股関節、膝関節どっちの制限?】各制限因子の確認と目からウロコな可動域制限の見分け方!


こんにちは、理学療法士の三好です!患者さんに背臥位になってもらった時に患者さんの膝が曲がっていて膝関節の伸展制限があるように見えたけど、実は股関節の伸展制限だった!ということはありませんか?そんな勘違いが起きないように明日からすぐ実践できる制限の見分け方を紹介します!ぜひ明日の臨床で生かしてみてください!

 

股関節・膝関節伸展制限因子の確認

 

 

股関節伸展制限因子

 

  • 腸腰筋
  • 大腿直筋
  • 大腿筋膜張筋・腸脛靱帯
  • 縫工筋
  • 各筋の癒着
  • 皮膚性の拘縮
  • 靱帯性拘縮

 

膝関節伸展制限因子

 

  • 大腿二頭筋長頭、短頭
  • 半腱様筋
  • 半膜様筋
  • 膝窩筋
  • 腓腹筋
  • 後方関節包
  • パテラ周囲の硬さ
  • 膝蓋下脂肪体の硬さ
  • 皮膚性拘縮
  • 靱帯性制限
  • 筋間の滑走不全

伸展制限はこの辺りが原因となっていることが多いです。触診してこの辺りの組織の繊維化の程度を確認できればすぐ評価できちゃうと思いますが、なかなか触診て経験を積まないと感覚がつかめないと思います。触診によって線維化の程度を判断できない場合、他の方法で組織の繊維化、筋の短縮の程度を確認する必要があります。

 

股関節伸展制限の評価

 

腸腰筋短縮評価

 

股関節屈曲していった時に反対側の股関節が屈曲していくるか?

軽度の短縮の場合わかりにくいので評価側の下肢を押さえて反対側下肢の股関節を屈曲していきましょう。軽度でも短縮があれば評価側の股関節は屈曲してこようとします。

 

大腿直筋の短縮評価

 

背臥位でプラットホームから足を出してもらい膝を屈曲

大腿直筋の短縮を見るときは、プラットホームから膝下を出してもらって、同様に検査します。大腿直筋が短縮していれば評価側の膝が伸展してきます。

 

側臥位での評価

 

評価側を上にして寝てもらい、股関節を伸展していきます。その時に骨盤と腰椎で代償させないように注意してください!意外と骨盤、腰椎の代償で股関節が伸展できていないことがあります。

 

伸展が難しい場合、腸腰筋の短縮の可能性が高いです。膝を屈曲させて股関節伸展に制限が出るかどうか、合わせて大腿直筋の短縮も確認しておきましょう。

 

膝関節伸展制限の評価

 

骨盤と大腿骨の代償が出ないように注意

 

伏臥位で足部はベッドから出した状態になってもらいます。注意するところは、骨盤と大腿骨が回旋しないようにしておくことです。骨盤と大腿骨で代償せずに伏臥位になることができていれば、股関節の伸展は0°になっているので背臥位での制限は膝の伸展制限でいいと思います。ただ、これも骨盤と大腿骨の代償を完全に見抜けないといけないのですが。骨盤の後傾、後方回旋、大腿骨が中間位になっていることを確認しましょう。

 

代償をなくした状態で、膝の伸展制限を見ていきましょう。主に伸展制限に関わるのは大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、腓腹筋、後方組織の硬さ、パテラ周囲の組織の硬さです。膝伸展の最終域でどこが硬くなっているのか、張っているかを確認しましょう。左右差を比べるとわかりやすいと思います。

 

足関節の操作で評価

腓腹筋の短縮が影響している場合、最終域で足関節を背屈させると膝が屈曲方向に動こうとします。大腿二頭筋か半腱様筋、半膜様筋かの判断は触診の他に、最終域で脛骨の回旋を入れることで評価もできます。

 

股関節なのか?膝関節のなのか?その鑑別方法!

 

両側の下肢を合わせて、SLRのように挙上する

 

股関節が屈曲した状態で膝の伸展の程度を評価しているので、腸腰筋や大腿直筋の短縮の影響を除いて確認することができます。この方法で見たときに膝関節が屈曲位であれば膝関節の制限、膝関節が左右差なく伸展位になれば股関節の制限が問題となっているということになります。