【足関節可動域制限改善】内果、外果周囲の筋肉の癒着を剥がすことによって足関節の可動域制限を改善できる!関連する組織と治療方法!


こんにちは、理学療法士の三好です!今回は、足関節可動域制限の改善方法について。腓腹筋やヒラメ筋、前脛骨筋は主要な足関節運動に作用する筋肉ですが、それ以外の筋肉も足関節の可動域制限に関わります。特に筋肉の癒着によって可動域制限が生じている症例が多いので、関連する組織とその治療方法について紹介しますので、臨床に活かしてみてください!

 

足関節内果、外果周囲の筋肉

 

内果周囲

 

  • 長母指屈筋
  • 後脛骨筋
  • 長趾屈筋

 

外果周囲

 

 

  • 長腓骨筋
  • 短腓骨筋
  • 第3腓骨筋

 

癒着によって足関節ROMが制限される理由

 

癒着とは

 

外傷後やOPE後の修復過程で、修復される組織と隣接する組織がくっついてしまう状態。

 

創部周囲の組織は癒着する事が多く、組織がうまく動けない状態になっています。

 

滑走不全が生じている

 

筋肉が隣接する組織と癒着していることによって、滑走不全が生じます。

 

滑走不全により筋肉がうまく伸縮できない状態になっているので、関節可動域が制限されます。関節可動域の改善には筋肉の短縮だけでなく、滑走不全を評価、治療する事が大事です。

 

癒着を剥がしてROM制限を改善する

 

癒着の評価

  1. ターゲットの筋を触診
  2. 硬さはどうか?筋肉が掴めるかどうか?
  3. 左右差はどうか?
  4. わかりにくい場合、筋収縮させて確認
  5. 関節運動で筋を伸張して確認

癒着している組織の特徴

  • 筋繊維が直接掴めない
  • 筋繊維を掴んで動かそうとしても動かない
  • 筋繊維の走行がわからない
  • 収縮させても動きを感じ取るのが難しい
  • 伸張しても緊張がわかりにくい

筋繊維が掴めない

筋繊維を触診しようとしてもわかりにくく、柔軟な筋肉であれば筋肉を掴むことができますが、掴むことができません。隣接する組織と癒着していて、境目がわかりにくい状態になっています。

 

筋繊維の走行がわからない

隣接する組織とくっついているため、個別に筋肉の走行が追えないくらいベチャっと張り付いている状態になっています。

 

収縮させてもわからない

触診をしながら、筋を収縮させても筋収縮が触知しにくい状態です。筋肉がうまく滑走できていないため収縮させても動きが出にくい状態となっています。

 

伸張しても緊張がわかりにくい

通常は最終域で関節を動かせば筋が伸張されるので、触診しながら伸張すれば筋肉が緊張してくるのが触知できます。しかし、癒着している筋肉は緊張がわかりにくいです。

 

筋肉が隣接する組織や皮膚と癒着しているため滑走不全を起こしているため動きがわかりにくくなっている状態です。

 

癒着の剥がし方

  1. 癒着している筋肉を触診
  2. 筋肉を掴む
  3. 筋線維に対して垂直に動かす

足関節の可動域制限を改善する

 

内果、外果周囲筋の癒着を評価

  • 長母指屈筋、長趾屈筋、後脛骨筋、長腓骨筋、短腓骨筋、第3腓骨筋を触診
  • 筋繊維を掴み動かすことができるか?
  • 筋繊維自体の硬さはどうか?
  • 左右差はどうか?
  • 筋繊維は確認しやすいか?
  • 確認しにくければ収縮させて確認
  • 伸張した時に緊張はわかりやすいか?

左右差を比べて、筋繊維が確認しにくい、確認できない場合癒着している可能性が高いです。筋繊維の走行がわからないくらい張り付いていることが多いので、癒着しているとかなりわかりにくいです。

 

癒着が剥がれてくると、筋繊維の走行がわかるようになってきますし、筋繊維が動くようになってきますので丁寧にチェック・治療していきましょう。

 

癒着を剥がす

 

  • 筋繊維を持って線維に対して垂直に動かします。
  • 走行がわからないくらい硬い場合は、押圧して組織をリリースしていきます。
  • 線維の状態がわかるようになってきたら動かしていきます。
  • 筋繊維がよく動くようになるまで動かしましょう。

筋収縮をさせて剥がす

筋繊維を持った状態で筋収縮をさせるとより癒着を剥がしやすいです。

例えば、腓骨筋の滑走不全でROMが制限されている場合、外果周囲で腓骨筋を軽く掴みます。掴んだ状態で、外反を指示して腓骨筋を収縮させる。そうすると、腓骨筋が収縮、弛緩する際に周囲組織と癒着している部分が剥がれていきます。

 

筋を動かすのが難しい場合は、筋収縮を利用するのもありです。

 

筋膜をリリース

 

同時に筋膜の繊維化が生じているケースが多いので、筋膜リリースも同時に行っておきましょう。

 

筋肉をストレッチ

 

筋膜の繊維化と合わせて、筋繊維の短縮を認めるケースが多いです。ストレッチをして短縮も合わせて改善しておきましょう。

 

おすすめは10秒×3-5セット。分けて行っても十分効果はみられます。

 

まとめ

  • 筋肉の短縮、筋膜の繊維化だけでなく、癒着を剥がす事で関節可動域の改善が可能
  • 筋繊維を持って、線維に対して垂直に動かす
  • わからない場合は、筋収縮、伸張して緊張を確認
  • 走行がわかりにくいくらい癒着している場合はまず筋間のリリース
  • 左右差のチェックを忘れず

 

お疲れ様でした!ぜひ臨床で生かしてみてください!