JOURNAL / MIYOYU BLOG
35歳最後の3日間、和歌山で「穏やかさ」を見つけた旅
こんにちは。三好です。
今回は、35歳最後のタイミングで行った和歌山旅行について書きます。
高野山、熊野古道、熊野本宮大社、那智大社、那智の滝、玉置神社。
2泊3日でいろいろな場所を回ってきました。
正直、今回は観光がしたかったというより、自分のこれからについてゆっくり考えたかった、という感じです。
6月で36歳になること。
サロンの移転が決まったこと。
これから新しい形で仕事をしていくこと。
その前に一度、自分が本当に大事にしたいことや、これから何をやっていきたいのかを整理したいと思いました。
静かな場所で内省したい。
祈りたい。
自分の深いところにあるものを確認したい。
そう考えて、高野山と熊野古道に行くことにしました。
レンタカー、宿、新幹線を予約して、2泊3日の予定を組みました。
今回は急いで観光地を回るというより、余裕を持って過ごしたかったので、移動時間も滞在時間もゆったり取るようにしました。
1日目|高野山へ
新大阪でカーシェアを借りて、高野山の中之橋駐車場まで向かいました。
距離は約95km。
大阪市内を運転するのは、たぶん人生で初めてだったと思います。
車線が複雑で最初は少し戸惑いましたが、市街地を抜けると、だんだん川や田んぼが増えてきて、景色が変わっていきました。
途中で道の駅「くしがきの里」に寄って、和歌山ラーメンを食べました。
これがかなりおいしかったです。
家系ラーメンほどパンチがあるわけではないのですが、豚骨醤油のコクがありながら優しさもあって、ちょうどいい感じでした。
家系ラーメンが好きな自分にも合う味でしたね。
山道に入ってからは、川や田んぼを見ながら運転しました。
やっぱり自分は、都内を運転するより、こういう自然の中を運転する方が好きなんだなと思います。
細い道では、対向車に道を譲る場面も何度かありました。
人に道を譲ると、相手のためにやっているはずなのに、自分の気分も少し良くなるんですよね。
ハイキングで人に道を譲る時も同じです。
親切にすることは、相手のためでもあるけど、自分の心や自律神経を整えることにもなるのかもしれないなと思いました。
奥之院で感じた「穏やかさ」
高野山に着いて、奥之院を歩きました。
奥之院は、本当に良かったです。
大きな杉、苔、線香の香り、静かな空気。
途中から撮影禁止のエリアに入るのですが、そこから明らかに空気が変わる感じがありました。
何が違うのかを言葉で説明するのは難しいのですが、日常とは違う場所に入ったことが、頭よりも先に身体でわかる感じです。
歩いているうちに、
- 頭が軽くなる
- 呼吸が深くなる
- 神経がゆるむ
- 身体の力が抜ける
- 思考がクリアになる
という変化がありました。
そして、その時に出てきた言葉が、
「穏やか」
でした。
自分自身が穏やかでいたい。
周りの人にも穏やかでいてほしい。
お客さんにも、世の中の人にも、穏やかな状態で過ごしてほしい。
そして、自分の仕事を通じて、人が穏やかな状態に戻ることに貢献したい。
これなんですよね。
今回の旅で一番強く感じたことは、この「穏やかさ」だったと思います。
整体やピラティスの技術を提供したいというより、その先にある穏やかな状態を届けたい。
奥之院を歩きながら、そのことがはっきりしました。
急がない。でも止まらない
奥之院で100円のおみくじを引いたら、中吉でした。
長い苦労も報われ、これから幸福が訪れる。願い事は次第に叶うが、急がないこと。商売は好転するが、今一歩の努力が必要。旅行は安心して旅立てる。
サロンを移転して、これから新しいことを始めようとしている自分に、そのまま当てはまるような内容でした。
急がない。
でも、止まらない。
そんな感じで進んでいけばいいのかなと思います。
その後は金剛峯寺に行きました。
襖絵や庭園がきれいで、古さと神聖さがある空間でした。
そこで杉の葉とヒノキのアロマオイルを買いました。
奥之院で感じた森林の空気を、少しでもサロンに持って帰りたいと思ったからです。
壇上伽藍にも行きました。
建物としての迫力は壇上伽藍の方がありましたが、場所全体の深さや身体で感じるものは、奥之院の方が強かったです。
これまで伊勢神宮と出雲大社にも行ったことがありますが、それぞれ感覚が違いました。
- 伊勢神宮は、上からインスピレーションが降りてくる感じ
- 出雲大社は、人との縁や愛情のような温かい感じ
- 高野山は、自分の奥底から何かが出てくるような重い感じ
高野山では、自分の根っこの部分に触れたような感覚がありました。
そして、そこから出てきたのが「穏やかさ」でした。
高野山を出た後は、熊野方面へ向かいました。
道がかなり細くて、途中で通行止めもあり、運転は結構緊張しました。
ただ、熊野川の渓谷は本当にきれいでした。
この道を運転するのは、一生に一回かもしれないなと思いながら走りました。
夜は渡瀬温泉の「やまゆり」に宿泊。
夕食を食べて温泉に入り、21時くらいには寝ました。
2日目|熊野古道を歩く
朝は6時半に起きて、まず温泉に入りました。
その後、宿の近くにある川沿いを歩きました。
水が水色というか、エメラルドグリーンのような色で、小さな魚が見えるくらいきれいでした。
朝に温泉に入って、その後に自然の中を歩く。
もうこれだけで最高ですね。
朝食は品数が多くて良かったのですが、職業柄、どうしてもたんぱく質の量が気になりました。
旅館の朝食は健康的に見えますが、活動量に対して、たんぱく質や卵、果物が少ないことも多いです。
この日は生卵をもらって卵かけご飯にして、ご飯もおかわりしました。
これからかなり歩く予定だったので、しっかり食べておきました。
車を熊野本宮大社の駐車場に置いて、宿の送迎バスで発心門王子へ。
そこから熊野古道を歩き始めました。
最初は舗装路でしたが、途中から土の道に変わります。
雨上がりの土、苔、杉の香りがあって、とても歩きやすい道でした。
高野山は、重厚で、深く沈んでいく感じ。
熊野古道は、もう少し軽やかで、ゆっくり考えやすい感じ。
同じ自然の中でも、場所によって全然違うんだなと思いました。
人も少なく、海外から来ている人の方が多いくらいでした。
山の中は涼しくて、静かな自然の中を歩いているだけでも十分楽しめます。
これはある意味、静かなエンタメだなと思います。
熊野本宮大社で感じたこと
熊野本宮大社に着いて、鳥居をくぐったところにある太い杉から、かなり強いエネルギーを感じました。
ただ、参拝所は行列になっていて、一人ずつ順番に祈る形でした。
後ろの人のことを考えると、あまり長く祈れません。
自分にとって神社で祈る時間は、ただお願いをする時間ではありません。
自分のビジョンを思い描いたり、インスピレーションを受け取ったり、自分の感覚を深めたりする時間です。
だから、人が多くて急かされる場所では、なかなか深く祈れないんだなということもわかりました。
少し離れた場所から境内を眺めている時に出てきたのが、
「晴れ渡った心」
という感覚でした。
澄み渡っていて、鮮やかすぎず、美しく輝く緑の景色のような心。
そういう状態で日々を過ごせたらいいなと思いました。
ちなみに、名物の温泉コーヒーも飲みました。
300円でした。
味は麦茶のような感じで、自分にはあまり合いませんでしたw
途中で飲むのをやめました。
おいしくないと感じているのに、もったいないからと無理して飲む必要もないですよね。
こういう小さなことでも、自分の感覚を大事にすることにつながるのかなと思います。
一番好きだった大門坂
その後は、車で那智方面へ向かいました。
たまたま入った駐車場が大門坂の入口だったので、そこから歩いて熊野那智大社へ向かうことにしました。
結果的に、この大門坂が今回の旅で一番好きな場所だったかもしれません。
石畳の両側に太い杉が並んでいて、木漏れ日が入り、道の先まで見渡せる。
深さがある。
洗練されている。
空間がきれい。
ずっとここにいたいと思える。
安らぐ感じもあるのですが、同時に力が湧いてくる感じもありました。
面白かったのは、大門坂を抜けて、那智大社へ向かう急な階段に入った瞬間、急に「きつい」と感じたことです。
同じように身体を使っているのに、場所の雰囲気が変わるだけで、疲れ方の感じも変わる。
自分は、
- 木があること
- 道がきれいなこと
- 景色を見渡せること
- 空間に余白があること
- 人が少ないこと
こういう環境にかなり身体を支えられているんだなと思いました。
那智大社と那智の滝
那智大社で祈った時に、今回の旅で感じていたことが一つにつながりました。
高野山で感じた穏やかさ。
熊野本宮で感じた晴れ渡った心。
大門坂で感じた深さと洗練された空気。
これを、自分のサービスを通じてお客さんにも届けたい。
整体でも、ピラティスでも、言葉でも、空間でも、手段は何でもいいんだと思います。
自分が届けたいのは、
- 呼吸が深くなること
- 頭が軽くなること
- 神経が静まること
- 自分の中心に戻ること
- 五感が自然に働くこと
こういう体験なんだと思います。
那智大社から那智の滝へ歩いていくと、少しずつ滝の音が大きくなっていきました。
あの近づいていく時間も良かったです。
実際に滝の前に立つと、かなりの迫力でした。
力強いのですが、怖い感じではなくて、優しさもある。
澄み渡った強さ、という感じでしょうか。
滝の前に祈れる場所があったので、那智大社で思い描いたビジョンを、もう一度そこで祈りました。
この日は約24,000歩。
夜は久しぶりに8時間くらいしっかり眠れました。
昼間に外を歩くことは、本当に睡眠に効くんだなと改めて感じました。
3日目|玉置神社へ
最終日は、新大阪へ戻る途中に玉置神社へ行きました。
樹齢3000年の大杉があること。
「人生が変わった」「独立のきっかけになった」という口コミがあったこと。
そのあたりが気になって、行ってみることにしました。
ナビでは37km、1時間35分。
ただ、実際の道はかなり細くて、落石や枝もあり、車がすれ違える場所も限られていました。
前日の道よりも難しかったです。
焦らず、マイペースに。
そう自分に言い聞かせながら運転しました。
到着すると、駐車場には行列ができていました。
行列のできる神社でしたね。
参道は、大門坂よりも少し軽やかな雰囲気でした。
すれ違う人が挨拶をしてくれるのも良かったです。
樹齢3000年の大杉は、確かに大きくて迫力がありました。
ただ、正直にいうと、自分の心がより動いたのは、高野山や大門坂でした。
大杉の周りは空間が狭く、人も多くて、柵があり、近くでゆっくり祈る感じではありませんでした。
そこで、自分が大事にしているのは、有名な一本の木ではないんだなとわかりました。
自分が反応するのは、
- 空間の広がり
- 場所全体の空気
- 祈ったり考えたりできる余白
- 景色との一体感
- 人の少なさ
こういうものなんだと思います。
何が有名か、何がすごいと言われているかよりも、自分が何に反応するのか。
そこを大事にした方がいいんだなと思いました。
本宮のさらに上にある玉石社にも行きました。
登らないと行けない場所なので人が少なく、静かな山の中で祈ることができました。
那智大社で思い描いたイメージを、もう一度確認する時間になりました。
帰りの運転では、右足の前脛骨筋がかなり疲れていました。
アクセルを踏み続ける時に使う、すねの前側の筋肉です。
普段あまり運転しないので、数日間の運転で一気に負担がかかったのだと思います。
お客さんから「運転するとすねが疲れる」「足が痛くなる」と言われることがありますが、その感覚が自分の身体でわかりました。
20代の頃は感じなかったような疲労を、今は感じることができる。
これは施術をする上でも、一つの経験になると思います。
16時18分発のひかりに乗って、帰りました。
この旅でわかったこと
翌朝、辻堂の海沿いを歩きながら、今回の旅を振り返りました。
疲労度は10段階で7〜8くらい。
ただ、嫌な疲れではなく、身体を使った後の健全な疲れでした。
頭はかなりクリアで、意識はもう、これから何を作るかに向いていました。
今回の旅で何度も出てきたのは、
- 穏やかさ
- 深さ
- 澄み渡った感じ
- 晴れ渡った心
- 洗練された空気
- 力強さと優しさ
- 空間の余白
- 自分の中心に戻ること
こういう感覚でした。
これが、自分が大事にしている価値観なんだと思います。
そして、自分の核は外側の情報の中にあるのではなく、自分の感覚や五感、好き嫌いの中にあるんだなということもわかりました。
温泉にサウナがないと少し物足りない。
朝食にたんぱく質が少ないと気になる。
タバコの匂いが苦手。
古くて清潔感がない場所は落ち着かない。
人が多い場所では深く祈れない。
木の中を歩くと呼吸が深くなる。
こういうものは、ただの好みだと思っていました。
でも、これは自分のサービスを作る上で、かなり重要なヒントになるんですよね。
自分が本当に価値を感じるものを集めて、サービスにしていく。
そうすれば、同じような感性を持つ人には伝わると思います。
これは今回の旅で得た、大きな気づきでした。
サロンに取り入れたいこと
まずは空間です。
杉やヒノキの香り。
川の音や鳥の声のような自然音。
自然素材。
清潔感。
余白。
人工的なものを減らすこと。
奥之院や大門坂を歩いている時に、自分の呼吸が自然に深くなりました。
あの感覚を、施術室の中でも少し再現したいと思っています。
そして、サービスについて。
自分が届けたいのは、整体という技術だけでも、ピラティスという方法だけでもありません。
呼吸が深くなる。
頭が軽くなる。
神経が落ち着く。
本来の自分の状態に戻る。
そのために、整体、ピラティス、生活習慣のアドバイス、香り、音、空間を組み合わせていく。
技術を高めることが目的ではなく、穏やかさを届けるために技術を使う。
この順番ですね。
あとは、予約から来店、施術、会計、次回の案内まで、できるだけ迷わない流れを作りたいと思っています。
今回、スマートEXとSuicaを連携して、Apple Watchだけで新幹線に乗りました。
改札にタッチするだけで、紙もいらない。
迷わない。
待たない。
ごちゃごちゃしない。
こういう体験は、それだけでも価値があります。
駅からサロンまでのアクセスマップを作り始めたのも、お客さんが迷う時間を減らしたいと思ったからです。
これから
25〜26歳くらいから、ブログや日記を書き続けてきました。
もう10年くらいになります。
ずっと自分の内側と向き合ってきましたが、今回の旅は、一つの区切りになったように感じます。
35歳の最後に、この旅ができて良かったです。
自分を理解する時間は、一旦ここで一区切り。
これからは、見えてきたものを形にして、人に届けていく時間です。
もし今、頭の中がずっと騒がしいとか、力が抜けないとか、呼吸が浅いと感じている人は、一度、自然の中を長めに歩いてみるといいと思います。
歩いた日の夜は、本当によく眠れます。
そして、そういう時間を日常の中でも楽しめる身体を作ること。
そのお手伝いをするのが、自分の仕事なんだと思います。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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